美容コラム
顔のハリを取り戻す有効なケア4選!ハリが失われる原因も解説
顔のハリは、見た目の印象を左右する重要なポイントです。ハリのある肌は弾力性に富み、しわが目立ちにくく、若々しい印象を与えます。しかし、顔のハリはさまざまな原因が絡み合って失われます。ハリがなくなってきたと感じ始めた場合は、日々のスキンケア方法や生活習慣を見直すことが大切です。
当記事では、顔からハリがなくなる原因・顔のハリを取り戻すための美容成分・有効な対策を解説します。顔にハリを取り戻したい人、見た目年齢の若返りを目指している人は、原因を踏まえて効果的なケアを取り入れましょう。
1.顔からハリがなくなる原因とは?
顔のハリは、年齢に関係なく外部や内部からのダメージにより徐々に失われていきます。以下は、顔のハリがなくなる主な原因です。
○加齢に伴うコラーゲンとエラスチンの減少
顔のハリを維持するためには、皮膚の真皮層にあるコラーゲンとエラスチンが欠かせません。しかし、加齢とともにコラーゲンやエラスチンは減少するため、顔のハリが失われていく傾向にあります。
○紫外線によるダメージ
UV-Aという最も波長の長い紫外線は肌の真皮層まで到達し、コラーゲンやエラスチンに損傷を与えます。紫外線による肌ダメージは「光老化」とも呼ばれます。
○乾燥
肌が乾燥すると水分が奪われ、顔のハリがなくなります。洗顔を力強く行う人や、エアコンの効いた室内で過ごすことが多い人は、肌が乾燥しやすいため注意しましょう。
○食生活や生活習慣の乱れ
喫煙・偏った食生活・睡眠不足などが原因で肌に栄養が届かない場合、顔のハリを生み出すコラーゲンやエラスチンを生成・維持することができません。また、甘い食べ物や炭水化物を好む人は肌の糖化が進行するため、顔のハリが失われていきます。
原因が複合して顔のハリは低下していくため、多角的なアプローチで肌状態を整えることが重要です。
2.顔の肌にハリを取り戻す美容成分
顔のハリは、潤い不足による乾燥や加齢などが原因となって失われます。乾燥によって顔のハリが失われている場合は十分に保湿ケアを、加齢に伴いハリ不足を感じている場合はエイジングケアを行いましょう。肌の水分状況や年齢に応じたケアを行うことで、肌へのダメージを軽減・予防することが可能です。
ここからは、顔のハリを取り戻すために有効な美容成分を紹介します。
2-1.セラミドなどの「保湿成分」
顔のハリを取り戻すためには、保湿成分が配合された化粧品を選び、肌内部の保水力を高める必要があります。顔のハリを取り戻すために効果的とされる保湿成分は下記のとおりです。
セラミド | セラミドは保湿機能と、外部刺激から肌を守るバリア機能を持っています。化粧品を選ぶ場合は、肌の構造に近く保湿力の高い「ヒト型セラミド」が配合されているかチェックしましょう。 |
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レシチン | レシチンは、抗酸化作用・保水作用といった特性を持っています。保湿力を求める場合は、肌荒れの予防に効果的な「水添レシチン」が含まれている化粧品がおすすめです。 |
ヒアルロン酸 | ヒアルロン酸は、肌に潤いと弾力を与えます。ヒアルロン酸の中でも最も保湿力が優れている成分は「アセチルヒアルロン酸ナトリウム」です。 |
乾燥肌や肌荒れに悩んでいる人も、上記の有効成分を積極的に取り入れて、肌のコンディションを整えましょう。
2-2.レチノールなどの「エイジングケア成分」
顔のハリが加齢とともに失われていると感じる人は、エイジングケア成分を補って肌に潤いや弾力感を取り戻しましょう。年齢肌におすすめしたいエイジングケア成分は下記のとおりです。
レチノール | レチノールはビタミンAの一種で、加齢や紫外線による肌老化に効果的です。肌のキメを整える効果もあります。 |
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ビタミンC誘導体 | しわやたるみを防ぎ、透明感のある肌へ導きます。肌の状態を整え、ターンオーバーをケアします。 |
ナイアシン | ナイアシンは、ナイアシンアミドとナイアシン(ニコチン酸)の総名称です。肌荒れ・美白・しわ防止の効果があり、セラミドを増加させる働きがあります。 |
肌の曲がり角といわれる30代からのスキンケアでは、上記のエイジングケア成分に注目しましょう。
3.顔にハリを取り戻す有効な対策4選
筋肉の衰えや生活習慣の乱れなど、顔のハリはさまざまな原因が絡み合って低下します。ひとつの原因を集中して改善するのではなく、多角的なアプローチにより顔のハリを取り戻しましょう。また、顔のハリをケアできる美容成分は、内部・外部の両方から摂取することが大切です。
最後に、顔のハリを取り戻すために効果的な対策を、内部と外部の両面から紹介します。
3-1.エイジングケアラインの基礎化粧品を使う
加齢に伴い顔のハリがなくなったと感じる人は、エイジングケアに特化したハリを高める成分を含む基礎化粧品がおすすめです。「毛穴が目立ってきた」「化粧ノリが悪くなった」などの変化を感じ始めたら、エイジングケアラインの基礎化粧品へ切り替えましょう。
また、顔のハリを保つためには十分に保湿を行い、肌のバリア機能を向上させる必要があります。以下は、正しい保湿ケアの仕方です。
(1)洗顔 | 洗顔料を泡立て、優しい力で顔を洗います。ぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。 |
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(2)保湿 | 保湿は、化粧水→美容液→乳液・クリームの順に行います。洗顔後は肌が乾燥しやすいため、すぐに保湿することがポイントです。 |
上記の手順に加え、日焼け止めを用いた紫外線対策を取り入れることも大切です。
3-2.顔の表情筋を鍛えてたるみ解消を目指す
顔の筋肉は、加齢や表情のクセにより衰えます。表情筋を鍛えて内部から肌を持ち上げ、顔のハリを取り戻しましょう。
以下は、表情筋を鍛えるために効果的なあいうえお体操のやり方です。
(1) | 目と口を大きく開き、「あー」と発声します。 |
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(2) | 口を左右に広げ、「いー」と発声します。 |
(3) | 唇をとがらせ、顔の中心を意識して「うー」と発声します。 |
(4) | 口角を引き上げ、「えー」と発声します。 |
(5) | 口を縦に広げ、顔を上下に引き伸ばすように「おー」と発声します。 |
あいうえお体操は上記を1セットとして、1日10回を目安に行ってください。日頃は使わない筋肉を鍛えることで血行が促進され、表情じわやくすみを目立たなくする効果も期待できます。
3-3.ハリに効果が期待できる食べ物を取る
顔のハリを取り戻すためには、毎日の食生活を見直すことも大切です。以下の表には、美肌づくりに効果があると注目されている栄養素をまとめています。
たんぱく質 | |
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効果 | 食べ物 |
肌にハリやツヤを与え、コラーゲンを形成します。 | 肉、魚、卵、大豆製品 |
ビタミンA | |
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効果 | 食べ物 |
肌のターンオーバーをケアし、光老化で損傷した細胞に働きかけます。 | レバー、にんじん、モロヘイヤ、ほうれんそう |
ビタミンC | |
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効果 | 食べ物 |
抗酸化作用が高く、コラーゲンを形成します。 | キウイ、紫キャベツ、かぼちゃ、ブロッコリー、ミニトマト |
ビタミンE | |
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効果 | 食べ物 |
血液循環やホルモンバランスを整えます。 | アーモンド、ピーマン、大豆製品、うなぎ |
ポリフェノール | |
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効果 | 食べ物 |
抗酸化作用があり、しみやしわを予防します。 | カカオ、赤ワイン、ブルーベリー |
上記の栄養素のほかに、亜鉛や鉄分なども意識して摂取しましょう。食事で補えない場合は、サプリメントを利用すると効果的です。
3-4.週1~2回のスペシャルケアを取り入れる
顔のハリを取り戻すためには、週1~2回のスペシャルケアを行うことも有効です。以下では、2つのケア方法を紹介します。
○美顔器
自宅で美顔器を使用することで、エステサロンの技術に近い本格的なケアを行えます。コラーゲン生成をサポートする「赤色LED」や「マイクロカレント」の機能が搭載された美顔器を選ぶと、顔のハリに働きかけることが可能です。
○ピーリング
古い角栓を取り除き、肌のバリア機能を高めます。ピーリングは刺激が強いこともあるため、週1回程度から始めましょう。初めてピーリング化粧品を使う場合は、低刺激で日本人の肌に合うとされる「フルーツ酸(AHA)」を使用した製品がおすすめです。
自分に合う美顔器・ピーリングを選び、定期的にスペシャルケアをすることで、肌のハリを取り戻しましょう。
まとめ
顔のハリは、加齢・紫外線ダメージ・乾燥・生活習慣の乱れなどで失われます。顔のハリを取り戻す美容成分には、保湿に効果的なセラミドや、エイジングに効果的なエチノールなどがあります。顔にハリを取り戻すためには、「エイジングケアラインの基礎化粧品を使用する」「表情筋を鍛える」「顔のハリに効果的な食べ物を取る」「週1~2回スペシャルケアを取り入れる」といった対策が有効です。
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