サクラアズクリニックは、美容を医療の視点で考え、女性目線で患者様一人ひとりのお悩みにきめ細かく寄り添います。

美容コラム

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今、起こりがちな皮膚トラブルと脱毛について

1.はじめに

こんにちは。サクラアズクリニック天神院、院長の伊東です。

9月に入りましたが、各地で30度を超える暑さも相まって、医療レーザー脱毛を開始したいとお考えになる方も多くいらっしゃいます。

サクラアズクリニックでも多くの患者様に御来院いただき、男性・女性ともに大変人気の治療となっております。

しかしながら湿度や気温が上がり、さらに肌露出に伴う皮膚炎などのトラブルを抱えた患者様も、よく目にします。

脱毛をしたいけれど、「こんな状態で脱毛はできるのかな」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

今回はそのような場合におけるサクラアズクリニックの脱毛レーザーと皮膚トラブルへの対応について、特に起こりがちな皮膚トラブルの4つの疾患についてお話させていただきます。

2.起こりがちな皮膚トラブル

2-1.日焼け(日光皮膚炎)

①既に日焼けをしている場合

日焼けの程度にもよりますが、強い紫外線を浴びた場合、数時間で紅斑(赤み)が生じ12~24時間でピークを迎えしだいに弱まります

赤みだけの場合で軽いものであれば、数日で色素沈着や皮がむけだすこともありますが、レーザーはひと月ほど空けると可能であることが多いです。

黒くなった肌に対しては、レーザーによる、やけどのリスクが上がったり、レーザーが反応しづらくなることがある為、さらに期間を空ける場合もあります。

また、できるだけ早い治療をご希望される場合はビタミンCやトラネキサム酸の内服、保湿剤やステロイドの外用治療を行いながらレーザーを開始することもあります。

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②これから日焼けをする場合

これも日焼けの程度や個人差によりますが、脱毛後少なくとも2週間は日焼けをさけることがベターです。その場合、普段の生活でも日焼け止めをしっかり外用すること、直射日光を遮光することが必要です。

特に屋外での活動時で強い紫外線にさらされる海水浴など外用が難しい場合には、紫外線カットに強い効果のある内服タイプの日焼け止めもございますのでおすすめです。

2-2.湿疹・皮膚炎、アレルギー、虫刺され

乾燥肌やアトピー性皮膚炎の方は元来、角質内の天然保湿因子が少ないため、肌のバリア機能がデリケートな状態にあり、その結果、ダメージを受けやすいといわれています。

その上、気温が高く、紫外線も強く汗をかくため、汗疹(あせも)や湿疹・皮膚炎が起こりがちで、かさつきや痒み、色素沈着やびらんなど様々な状態で受診される方が多いです。

また、暑い時期は、カヤ類などの花粉症状もあります。粘膜症状のみならず皮膚炎を起こし、これらにより眠れないほどの痒みで睡眠中に皮膚を掻いてしまう方もいらっしゃいます。

その場合、湿疹・皮膚炎、虫刺され、アレルギー症状等が軽度、または日数が経っているものであればレーザー照射可能である場合もありますし、症状が強い場合は保湿剤やステロイド外用、痒みを抑える抗アレルギー剤の内服で治療しながらレーザー治療される方も多くいらっしゃいます。

お悩みの方はお気軽にぜひご相談ください。

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2-3.ニキビ(尋常性ざそう・毛嚢炎)

にきびは、思春期からはじまり青年期の男女の顔面・前胸部・背部など皮脂腺の多い脂漏部位に毛穴に一致した炎症をともなった丘疹が多発する疾患です。

皮脂腺は毛穴に開口しているので、脱毛することによりニキビが改善される例が非常に多くみられます。
発症因子としては、次の3つが重要とされています。

  1. ① 毛穴の角化因子
  2. ② 皮脂増加
  3. ③ 細菌因子

特に、暑い時期は汗をかくため、汗腺でつくられた汗が毛穴の入り口付近でつまりがちになり、皮脂も貯留しやすくなります。毛穴の常在菌であるアクネ桿菌(P.acnes)が皮脂を分解し遊離脂肪酸を生成した結果、それが毛穴を破壊し炎症がおこります。

ニキビの炎症が強く痛みを伴うものや膿(炎症性丘疹・膿疱)を伴う場合であっても、診察後治療をして炎症が落ち着いてきましたらレーザー治療可能です。

サクラアズクリニックでは、脱毛レーザーはニキビ・毛嚢炎の原因であるアクネ桿菌やその他雑菌などの滅菌に有効であると考えております。

その他、炎症を伴わない角化型のニキビ(面皰)であれば、そのままの状態でレーザー治療は可能です。汗をかくこの時期、ニキビに非常によく似た疾患で毛穴にカビが感染したマラセチア毛包炎もみられます。通常のニキビ治療では改善しないため抗真菌剤を外用あるいは内服いただくこともあります。

そのためお肌の状態を診察させていただき、一人ひとりに最適な薬剤やスキンケア方法をご提案させていただいております。

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2-4.白癬(股部白癬)

皮膚糸状菌である真菌(カビの一種)のなかでも、表皮角質層に感染して病変を生じる疾患です。

湿潤を伴いかさつきや粉をふいたような鱗屑、場合によっては痒みをともないます。
下着や汗による蒸れなどで増悪する場合があるため、通気の良い肌着を着用いただき抗真菌剤の外用後、数週間で脱毛レーザー可能です。

まとめ

起こりがちな皮膚トラブルと脱毛についてお話しさせていただきました。
しかし、汗をかいたり紫外線などのトラブルも実は一年中起こりうることです。

脱毛レーザーを受けてみたいけれどお肌のトラブルがあるので不安や心配があるという方へ、サクラアズクリニックでは専門的な知識をもった医師による診察・治療が可能となっております。

このような皮膚トラブルがある場合でもレーザー治療できる場合も多いため、思い切ってレーザー脱毛してみませんか。
皆様の素敵な毎日のお役にたてることを願っております。きっと新しい毎日が待っていると思います。

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この記事を執筆・監修している専門家

天神院長 伊東 慶子

天神院長 伊東 慶子

院長略歴

  • 来歴
  • 1999年 愛知医科大学卒業 同大学皮膚科入局
  • 2001年 愛知医科大学付属病院 医員助手
  • 2004年 総合大雄会病院 皮膚科
  • 2008年 愛知医科大学 助教 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
  • 2011年 博士(医学)学位取得(愛知医科大学)同、講師
  • 2015年 サクラアズクリニック天神
  • 2017年 サクラアズクリニック天神 院長 就任
  • 資格
  • ボトックスVST認定医
  • ジュビダームVST認定医
  • 日本皮膚科学会 皮膚科専門医
  • 日本臨床皮膚科学会 会員
  • 日本発汗学会 会員
  • 日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会 会員
  • 日本美容皮膚科学会 会員
  • 日本乾癬学会 会員