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美容コラム

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ピコレーザーで期待できる効果|メリット・デメリットも紹介

いつの間にかできていたシミ・そばかす・ニキビなど、肌トラブルの悩みは老若男女問わず尽きることはないでしょう。多くの悩みに活用されている施術方法のひとつが、ピコレーザーの照射です。主な肌トラブルのほか、タトゥー除去でもピコレーザーは活躍しています。

ピコレーザーの施術に興味を持つ方の中には、レーザーと聞いて痛みの不安や効果に対する疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
当記事では、ピコレーザーの特徴や期待できる効果を解説します。

 

1.ピコレーザーとは?

ピコレーザーは、メラニンを減らすための治療で用いる技術を取り入れた機械です。
従来はナノ秒でレーザー照射できるQスイッチレーザーが主に使われていましたが、現在は施術の目的に応じてピコレーザーが使用されることもあります。

ピコ秒(1兆分の1秒)でレーザーを照射することにより、施術時間を短縮できることがピコレーザーの特徴です。

たとえば、Qスイッチレーザーでは50ナノ秒=50,000ピコ秒かかる施術でも、ピコレーザーを使用すれば550~750ピコ秒まで短縮します。このようにピコレーザーは短時間の照射で済むため、熱作用による肌の負担を軽減できます。

1-1.他のレーザーとの違い

ピコレーザーの特徴は、照射時間の短さだけではありません。
ピコレーザーが他のレーザーと異なる点は以下の2つです。

  • 色素の粒子を砕きやすい
  • 複数の色素に反応しやすい

ピコレーザーは照射するスポットのサイズに合わせて調節できるため、他のレーザーでは砕けない小さな粒子や色素にも反応することが可能です。

また他のレーザーの場合、赤や黄など暖色系以外のタトゥーは除去できないケースもあります。その点、ピコレーザーは1波長目・2波長目・3波長目と複数のレーザー波長を照射できるため、青・緑・紫など寒色系のタトゥー除去にもピコレーザーが活用されています。

 
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2.ピコレーザーで期待できる効果とは?

ピコレーザーは熱ではなく光を利用した施術ができることから、美容医療業界では多くの目的でピコレーザーが活用されています。
では、ピコレーザーにはどのような効果があるのでしょうか。

ここでは、ピコレーザーの照射によって期待できる4つの効果を紹介します。

2-1.くすみの軽減が見込める

ピコレーザーは、レーザーの衝撃波を利用して色素破壊を行う仕組みのため、色素沈着したくすみを目立たなくすることが可能です。
複数の波長を用いて幅広くアプローチできるため、色素が薄いくすみにも利用できます。

また、ピコレーザーにフォーカスレンズを取り付けることで、照射範囲や照射モードを変更することができます。ピコレーザーを顔全体に照射してメラニン色素に働きかければ、トーンの変化が期待できるでしょう。

2-2.シミ・そばかすの改善に繋がる

ピコレーザーは、複数の施術方法を組み合わせることができるため、シミ・そばかすの施術にも活用されています。

最初に顔全体へ照射するピコトーニングを行ったあと、気になる部分にピンポイントで照射するピコスポットを行えば、専用のフォーカスレンズによってレーザーのエネルギーを深部まで届けることが可能です。

2-3.毛穴やニキビなど肌質改善を促せる

ピコレーザーは、専用パーツを取り付けることで、点状にエネルギー照射(ピコフラクショナル)することが可能です。ピコフラクショナルを利用する目的は、肌の乾燥による小じわ・ニキビ跡・毛穴の開きなど、肌質改善にアプローチすることです。

レーザーのエネルギーは色素を破壊するほか、コラーゲンに働きかけて肌再生をケアする役割も期待できます。

2-4.タトゥーの除去が見込める

従来の治療方法や医療機械では一部の色素を取り除きにくく、きれいにタトゥーを除去できないケースもありました。ピコレーザーは3種類の波長でレーザー照射できるため、さまざまな色に反応することが可能です。

黒・暖色系・寒色系の3タイプに反応しやすいレーザーを照射することにより、ピコレーザーはあらゆるデザインのタトゥー除去が見込めます。ピンポイントで照射できるピコスポットも活用すれば、細かなデザインで作られたタトゥーも施術できます。

 
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3.ピコレーザーのメリット・デメリット

ピコレーザーを使用するメリットは複数挙げられますが、人によってはデメリットとなる部分もあります。事前にメリット・デメリットをよく理解したうえで、ピコレーザーの施術を検討しましょう。

ピコレーザーのメリットは、以下の3点です。

メリット
  • 肌に与えるダメージが少ない
    ピコ秒で照射されるレーザーの波長やパルス幅、照射サイズなどは、アプローチしたいメラニン色素の度合いや深さなどに合わせて調節することが可能です。周辺組織の影響も考えてレーザーを調整できるため、肌に与えるダメージを減らせます。
  • 少ない回数で高い施術効果が期待できる
    広範囲に照射したあとでも日を置かずスポット的に照射できること、点状に絞った光線を深部に届けられることが、ピコレーザーの特徴です。効率的に照射することで施術回数を少なく抑えられるうえ、高い施術効果も期待できます。
  • 施術後のダウンタイムがほぼない
    ピコ秒のレーザー照射によって熱作用による肌の負担が少ないため、術後は基本的にテープなどで保護する必要はありません。肌表面ではなく深部にエネルギーを届けることから、施術後のダウンタイムが少なく、日常生活に大きな支障をきたす可能性は低いです。

ピコレーザーのデメリットは、以下の3点です。

デメリット
  • 施術費用が高額になれば、経済的な負担が大きい
    ピコレーザーの施術料金は、レーザーの照射回数や照射範囲で決まります。スポット照射の場合は照射範囲で費用が変動するため、照射範囲が広いと料金が高くなる可能性があります。顔全体に照射する方法とスポット的に照射する方法のどちらが自分に合っているのか、予算も含めて担当医と相談しましょう。
  • 人によっては施術中に痛みを感じることがある
    痛みに敏感な方は、ピコレーザーの照射時に痛みを感じることがあります。ピコレーザーの痛みは、輪ゴムではじかれたようなチクチクとする程度の刺激です。
  • 術後に施術部分が目立つ場合がある
    すべての人に生じるわけではありませんが、施術後にブツブツとした赤みや皮膚の盛り上がり、出血などが出る場合があります。いずれの症状も一時的なもので、時間が経てば治まります。長期間にわたり症状が改善されないときは、速やかに受診してください。

 
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4.ピコレーザーを利用する際の注意点

ピコレーザーはデメリットもあるものの、確かな美容効果も見込める施術方法です。ピコレーザーによる施術を受けようと考えている方は、術前・術後の注意点も把握しておきましょう。

  • 施術した部分を強くこすらない
  • 紫外線を避ける
  • 炎症や色素沈着が起きたら早めに対処する

ピコレーザーは熱作用が軽減されているとはいえ、施術後の皮膚は軽いやけど状態であることに変わりはありません。施術した部分を強くこすったり紫外線を当てたりすると、炎症や色素沈着が起こる恐れがあるため、注意しましょう。
特に、洗顔時は刺激を与えないよう意識する必要があります。また、施術前から術後1ヶ月までの間は日焼けしないよう対策してください。

メイクやスキンケア方法は担当医のアドバイスに従い、トラブル時は早めに相談することをおすすめします。

まとめ

ピコレーザーは、シミ・そばかすなど肌のくすみや毛穴のほか、タトゥー除去などの幅広い悩みに使われている医療機器です。

肌トラブル対策で活用されるレーザーは数多く、さまざまな効果が期待できますが、同日に複数個所を施術できる機械は多くありません。ピコレーザーはトーニングで顔全体に照射したあと、フラクショナルでピンポイントの施術を重ねることが可能です。

ピコレーザーはメリットもありますが、デメリットや注意点も存在するため、まずは施術しても問題ないかどうか美容クリニックのカウンセリングを受けてみましょう。