美容コラム
糸リフトは笑うと痛い?ひきつれのリスクや原因、注意点など徹底解説!
加齢と共に気になる顔のたるみですが、現在の美容医療ではさまざまな治療法で改善することが可能です。
その中でも、切らないリフトアップ術として糸リフト(スレッドリフト)が人気です。メスを使わずにフェイスラインのもたつきを解消できるため、気軽に受けられるのも人気の理由の1つです。
しかし気軽に受けられる施術だからこそ、リスクや注意点もしっかり把握しておくことが大切です。
今回は糸リフトのリスクや原因、注意点などについて詳しく見ていきましょう。
糸リフトを検討している方は参考にしてみてください。
✓糸リフト(スレッドリフト)の効果
✓リスクと原因
✓注意点
目次
1.糸リフト(スレッドリフト)の効果
糸リフトとは特殊な医療用糸を挿入し、皮下組織を引き上げて顔のたるみを改善するリフトアップ治療です。
肌の内側から引っ張ることで皮膚全体が持ち上がり、フェイスラインのもたつきを解消する小顔効果や、マリオネットラインやほうれい線などのシワも改善することが可能です。
また糸についた特殊なトゲ(コグ)が皮下組織を刺激することで細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するため毛穴を引き締めて肌にハリやツヤをもたらします。
当院で使用する糸は体内で溶けるため安全性も高く、糸が溶けて吸収された後も一定期間リフトアップ効果やコラーゲン生成が続くので将来のたるみ予防にもつながります。
リフトアップだけでなくさまざまな効果が期待できる糸リフトですが、当然どんな施術もリスクは伴います。
次からリスクやその原因についても見ていきましょう。
2.糸リフトは笑うと痛い?ひきつれの原因
糸リフトの施術後は腫れや内出血などの一般的な術後の症状があらわれるリスクがありますが、笑うと糸を挿入している部分が痛んだりする「ひきつれ」を起こす場合があります。
ひきつれが起こる原因として以下が考えられます。
皮膚に厚みがない
ひきつれを起こしやすい原因の1つに皮膚の厚さが関係しています。
皮膚が厚い人よりも薄い人の方がひきつれが起きやすいとされていますが、皮膚が分厚い人はそもそもに糸リフトに向いていない場合もあります。
糸が組織に馴染んでいない
挿入した糸が皮下組織と馴染む前に大口を開けたり、思い切り笑ったりするとひきつれを生じる場合があります。
糸は時間をかけて徐々に馴染んでいくため、最初のころは違和感を覚えやすいでしょう。
糸が馴染んでくるとひきつれ感も自然と治まることが多いので、術直後の場合は少し様子を見てみることをおすすめします。
糸を挿入する位置や引き上げ力が適切でない
糸を挿入する適切な位置は患者様によってそれぞれ異なります。そしてそれは深すぎても浅すぎても問題があり、不適切な位置に挿入してしまった場合は、強いひきつれが起きる可能性が考えられます。
糸を引き上げる力も同様で、皮膚の状態に合わない強い力で引き上げてしまうとひきつれが起きやすく、また糸が馴染むのも遅くなってしまいます。
挿入箇所が神経に近い
顔には「三叉神経(さんさしんけい)」と呼ばれる大きな神経が通っており、目から上のおでこ、目と口の間の頬、口から下のあごのあたりの3つの領域に分布しています。
この神経の周辺に糸が挿入されるとひきつれ感を強く感じる場合があります。
3.ひきつれはいつまで続く?
一般的に長くても2~4週間ほどで糸が馴染んできて、ひきつれ感や痛みは気にならなくなりますが個人差がありますのであくまで目安となります。
患者様の皮膚の状態や糸の本数などによっても変わってきますので、担当医が提示している期間中であれば症状が落ち着くまで様子を見ましょう。
期間を超えてもひきつれや強い痛みが続く場合は早めにクリニックに相談しましょう。
4.ひきつれを悪化させないために
ここからはひきつれが起きてしまった場合や、術後の痛みを悪化させないために注意すべき行動について解説していきます。
血流を促進させる行動を控える
術直後は特に痛みや腫れを悪化させてしまう可能性があるため血流を良くする行動を控えてください。
例えばアルコール摂取や激しい運動、サウナやマッサージなど術後1週間ほどは控えて安静に過ごしましょう。
なるべく顔に触れない
顔を必要以上触ったり擦ったりしてしまう行為もひきつれや痛みを悪化させる原因となります。
糸にはトゲが付いているため馴染む前にそういった行為を繰り返すと、チクチクとした痛みを感じる場合があります。
クレンジングや洗顔などで顔に触れる際はいつも以上に注意しながら行いましょう。
また普段から顔を無意識に触る癖がある人も注意が必要です。
口を大きく動かさない
糸リフトは皮膚の中に挿入した糸で組織を引き上げる治療のため、施術直後は大口を開けたり思い切り笑ったりすると痛みや強いひきつれ感が生じる場合があります。
顔の皮膚を大きく動かした衝撃で強い痛みに襲われたり、糸が組織から外れてしまうこともあります。
食事をする際もなるべく小さく切った状態で口に運ぶなど、しばらくは口の動きに注意をしながら過ごしましょう。
5.糸リフトはクリニック選びが大切
糸リフトを施術する際は事前にリスクや対処法をしっかりと確認し、信頼できるクリニックを選ぶことが最も大切です。
糸を挿入する層や引き上げる力などは患者様ひとりひとり異なるため、自分の皮膚状態に適切な施術を行える医師の技術力が重要な治療になるからです。
当院では糸リフトに関する知識はもちろん、経験も豊富な医師がおりますので安心してお任せください。
まずは無料カウンセリングもありますのでお気軽にご相談ください。
6.糸リフトに関してよくある質問
皮下組織に特殊な糸を挿入して引き上げることで顔のたるみを改善する糸リフトに関する質問をまとめました。
糸リフトを検討している方、もしくは受ける予定のある方は参考にしてみてください。
Q1:糸リフトは笑うと痛くなる?
A:術直後は特に糸が馴染む前に思い切り笑ったりすると痛みが生じる場合があります。
当院の糸リフトは溶ける素材を使用しており、徐々に時間をかけて組織に馴染んでいきます。
通常1ヵ月ほどすると違和感が薄れ、顔の動きに対する痛みも落ち着いてきます。
しかし個人差もあるので痛みやひきつれ感が長く続く場合や不安な方はクリニックに相談しましょう。
Q2:糸リフトの効果はどのくらい続く?
A:挿入する糸の種類にもよりますが約1年~2年ほど続きます。
一般的にリフトアップの効果を感じられるピークは半年~1年と言われていますが、ゆっくりと体内で糸が溶けていく間はコラーゲンやエラスチン生成を促進します。
継続的に施術を受けることでたるみにくい土台が作られ、若々しい印象をキープできるでしょう。
Q3:糸を挿入した傷痕は目立つ?
A:こめかみの髪の生え際あたりから挿入するためほとんど目立ちません。
挿入する糸も非常に細いため傷痕も小さく人によっては髪の毛に隠れて見えません。
傷痕が残る心配もほとんどないため、周りに知られたくない方にもおすすめです。
7.まとめ
今回はメスを使わず手軽に受けられるリフトアップ治療の糸リフトのリスクや原因、注意点を解説しました。
術後にひきつれや痛みが生じる可能性を説明してきましたが、症状を最小限に抑えるためには事前にしっかりと知識をつけ、担当医と十分に話し合うことが大切です。
手軽に受けられる施術だからといって簡単に決めてしまうのではなく、リスクやデメリットも確認し自分自身が納得した上で施術に臨みましょう。