美容コラム
エラのボトックス注射の効果は?エラ張りの改善で小顔を目指そう
ボトックス注射は筋肉を縮小する働きがあるため、エラ張りの改善が期待できると言われています。そのため、最近は顔のエラを目立たなくするために、ボトックス注射を受ける女性が増えています。
今回は、エラのボトックス注射の効果について解説します。ボトックス注射のメカニズムや効果の持続期間、ボトックス治療の特徴も説明するため、エラに関する悩みを抱えている方やボトックス注射に興味のある方はぜひ参考にしてください。
1.エラのボトックス注射の効果とは?
ボトックス注射(ボツリヌス注射)とは、ボツリヌス菌から抽出された成分を注射する施術のことです。ボツリヌス菌からは、ボツリヌストキシンと呼ばれるタンパク質を抽出することができます。ボツリヌストキシンの働きを活用することで、美容的なアプローチを行うことが可能です。
ボトックス注射が使用されるシーンは、エラ張りの治療だけではありません。ボトックス注射は、シワ改善や多汗症改善など、さまざまな美容の悩みに活用されています。
1-1.エラに効果があるボトックスのメカニズム
顔のエラが張ってしまう原因のひとつは、咬筋の過剰発達です。咬筋は物を噛む際に使われる筋肉で、エラの周辺に存在しています。この咬筋の活動を抑えるために、ボトックス注射は有用です。咬筋の過剰な働きを抑えることで余分な筋肉量を省き、エラの張りを目立たなくすることができます。
ボトックスのメカニズムは、下記の通りです。
①過剰に発達してしまった咬筋に、注射でボトックスを注入する。
②神経伝達物質であるアセチルコリンにボツリヌストキシンが働きかけ、咬筋の働きを低減する。
③咬筋の働きが低減した状態が継続すると、咬筋の筋肉が萎縮する。
④筋肉の体積が少なくなることで、エラが小さくなる。
ボトックス注射に含まれるボツリヌストキシンには、アセチルコリンの分泌を抑える役割があります。アセチルコリンは、筋肉を動かすための神経伝達において重要となる物質です。ボツリヌストキシンでアセチルコリンの働きを弱めると、筋肉の緊張や過剰な動きを抑え、筋肉を収縮することができます。
1-2.エラのボトックス効果の持続期間
ボトックス注射の効果は、永続的ではありません。エラにボトックス注射を打った場合の効果の持続期間は、一般的に約4~6か月と言われています。
ただし、ボトックス注射を行って効果を実感するまでの期間には、個人差があります。特にエラのボトックス注射では、咬筋へ作用したあとに筋肉がシェイプアップするプロセスを踏むため、効果が出るまでに時間がかかりがちです。エラにボトックス注射を行った場合、ボトックスの効果が現れるまで約1か月はかかります。
なお、エラ以外の部位にボトックス注射を打ったときは、施術後2~3日で効果が現れ始め、約3~4か月は効果が続くと考えられています。ただし、ボトックスの効果は、ボトックスの量や筋肉量、シワの深さなどによって変わります。
「ボトックスの量が多いほど効果が高くなるわけではない」ということを覚えておきましょう。
2.エラのボトックス注射の特徴
エラにボトックス注射を打つと、エラ周囲の筋肉に働きかける効果が期待できます。そのため、エラの張りを目立たなくしたい方や、スリムな小顔に憧れている方が、エラにボトックス注射を打つケースが増えています。
また、エラのボトックス注射は比較的負担の少ない施術であることも、多くの女性から支持されている理由です。
ここからは、エラのボトックス注射の特徴を解説します。
2-1.簡単な治療で痛みやダウンタイムが少ない
ボトックス治療の大きな特徴は、注射による簡単な施術で済むことです。大がかりな手術は行わないため、比較的短時間で施術が終了し、痛みはほとんど伴いません。骨格矯正や骨を削る手術と比較すれば、ボトックス注射による負担は極めて少ないと言えるでしょう。
そのほかのボトックス注射の特徴は、下記が挙げられます。
- 基本的には咬筋が発達している部分へボトックス注射を打つ
- ボトックスを注入する部分は数か所が一般的
- 治療時間は数分程度で終わる
- 注射時はチクッとした痛みがある
- ボトックス注入時には重い感覚がある
- ダウンタイムはほとんどない
上記のように、ボトックス注射は数分の施術時間で終了します。クリニックによっては麻酔クリームなどの表面麻酔や笑気麻酔に対応しており、施術時のチクッとした痛みを軽減することもできます。施術後の影響も少ないことから、ダウンタイムはあまりありません。
2-2.継続的な治療で効果が長持ちしやすい
継続的な施術を行うことで、ボトックス注射の効果を長持ちさせることが可能です。ボトックスの効果が切れてくるタイミングで再度治療を受ければ、エラ周りの筋肉の活動を低減でき、ボトックスの効果を保つことができます。
また、ボトックス注射は回を重ねるごとに持続期間が長くなると言われています。エラ周りの筋肉が小さくなる状態が長くなれば、その状態を身体は通常だと認識することがあります。筋肉がシェイプアップされた状態を保つことで、ボトックス注射の治療を受ける頻度を減らせるでしょう。
また、「汗をかくような激しい運動」「サウナや長時間の入浴」を避けることで、ボトックスの効果を持続させることが可能です。ボトックスは熱に弱いという性質があり、熱を与える行為を行うと、ボトックスの効果が切れやすくなります。そのため、ボトックス注射の施術後3日間は体温が上昇する行為を避け、患部を温めないようにすることが大切です。
3.エラのボトックス注射の注意点
最後に、エラにボトックス注射を打つ際の注意点を紹介します。ボトックス注射は負担の少ない施術ですが、いくつかの副作用も報告されています。そのため、どのような副作用があるのかを理解した上で、ボトックスの施術を受けるようにしましょう。
ボトックス注射の副作用・リスクは、下記の通りです。
・注射で内出血が生じる場合がある
ボトックスの施術では注射針を使用するため、内出血が生じる場合があります。内出血は1週間ほどすれば薄くなりますが、赤みが気になる場合はメイクでカバーするとよいでしょう。
・硬い食べ物が噛みにくくなる
ボトックス注射は、注射部位の筋肉を弛緩させる作用がある施術です。特にエラのボトックス注射は咬筋に施術するため、噛む力が一時的に弱まり、食事の際に違和感を覚える方もいます。しかし、硬い食べ物が噛みにくくなる症状は一過性であり、日常生活に支障が出ることはほとんどありません。
・頭痛が起きる人もいる
ボトックス注射を受けた方の中には、頭痛が起きる方もいます。ボトックスで顔の筋肉のバランスが変化し、普段は使っていない筋肉を動かしたことが原因で、頭痛が生じることがあります。頭痛は数日間続きますが、自然に治まります。
・皮膚が柔らかいとたるむことがある
高齢で皮膚が柔らかい場合、注射後にたるみが生じることがあります。皮膚がたるむのは、ボトックスで筋肉が落ちることにより、表面の皮膚が余ることが原因です。皮膚のたるみは稀に見られる症状であるため、心配な方は事前に担当医に相談しましょう。
・妊娠中は治療を受けられない
妊婦や胎児に対する安全性が確立していないことから、妊娠中あるいは妊娠の可能性がある場合はボトックスの施術を受けることはできません。ボトックス注射を行うのは、子どもを作る予定がないタイミングにしましょう。
ボトックス注射はエラにアプローチできる施術ですが、副作用があることも事実です。少しでも不安があれば、ボトックス注射の施術を受ける前に、信頼できる美容クリニックに相談しましょう。
まとめ
ボトックス注射は、ボツリヌス菌から抽出された成分を注射する施術です。咬筋や表情筋などを収縮する働きがあるため、エラ部分のシェイプアップが期待できます。また、ボトックスは施術時の負担が少なく、ダウンタイムもほとんどありません。施術を継続することで、効果を持続させることも可能です。
しかし、ボトックス注射による施術には、いくつか注意点があります。サクラアズクリニックでは、エラのボトックス注射に関する相談を受け付けています。エラのボトックス治療で不明点がある場合は、気軽に相談してください。