美容コラム
医療脱毛とサロン脱毛の違いとは?それぞれのメリット・デメリット
ムダ毛を処理したいと考えている人の中には、脱毛するための方法として、医療脱毛とサロン脱毛の違いがわからず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
医療脱毛とサロン脱毛の最大の違いは、医師がいるクリニックで施術を行うかどうかという部分です。医師の有無によって施術で使用できる機器や施術内容が異なり、最終的には、脱毛効果、通う回数、費用なども異なります。
今回は、医療脱毛とサロン脱毛の違い、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。
1.医療脱毛とサロン脱毛の違い|どちらでも永久脱毛ができる?
ここでは、医療脱毛とサロン脱毛の違いについて説明します。
以下は、医療脱毛とサロン脱毛の施術内容に関する項目を比較したものとなります。
▼医療脱毛
施術機器 | パワーの強いレーザー照射が可能な医療機器を使用 |
---|---|
施術回数 | 4〜6回程度 |
脱毛期間 | 短期間で永久脱毛が可能 |
施術者 | 医師 |
医師の診断 | 医師の診断が可能 |
肌トラブルへの対応 | 迅速に医師の診察や薬の処方が可能 |
▼サロン脱毛
施術機器 | パワーの弱いレーザー照射が可能な機器を使用 |
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施術回数 | 10回以上 |
脱毛期間 | 長期間通い一時的な脱毛効果のみ |
施術者 | 医療従事者ではないサロンスタッフ |
医師の診断 | 医師の診断はなし |
肌トラブルへの対応 | サロンでは対応不可能で医療機関への受診が必要 |
医療脱毛で使用されているレーザーは、パワーが強く素早い処置ができるうえ、医師が在籍しているため、施術後の診断や処置などで、肌トラブルがあった際にも対応できます。
一方、サロン脱毛で使用できるレーザーは、医療脱毛で使用しているものよりパワーが弱く、施術もサロンスタッフがすべてを行います。また医師が在籍していないサロンでは、肌トラブルの際には、医療行為に当たる処置が行えません。
毛には「毛周期」があり、「成長期」「退行期」「休止期」の3ステップを繰り返して生え変わっています。毛穴ごとにサイクルが違い、同じタイミングで生え変わっているとは限りません。
毛周期の成長期にレーザーを当てると、毛を作るもとの毛母細胞にダメージを与えるため、効果的に脱毛ができます。毛母細胞が壊されるため成長途中の毛は脱毛し、新たな毛が生えないという仕組みです。レーザー照射の際には、毛が成長期でなければ効果はありません。
ただし、全ての毛が一斉に成長期に入るわけではないため、脱毛には成長期の毛ごとにレーザー照射が分けて行われます。また、人によって毛周期は異なるため、脱毛に必要な回数も人によって異なります。
医療脱毛は、毛母細胞を破壊する行為で永久的な脱毛効果が得られます。細胞の破壊は、医師法で制限されている施術内容であるため、一般的なサロンでは行なえません。
そのためサロンでの脱毛は、一時的に毛を減らしたり毛が生えることを抑制したりする「制毛処理」のみであり、永久的な脱毛効果は得られません。
2.サロン脱毛のメリット・デメリット
前述した内容では、「サロン脱毛よりも医療脱毛の方が優れている」と思われるかもしれませんが、サロン脱毛にも医療脱毛にないメリットがあります。当然ながらメリットだけでなくデメリットも存在します。
脱毛効果だけで、脱毛方法を選ぶのではなく、各脱毛のメリット・デメリットをしっかりと把握した状態で選択することが大事です。
ここでは、サロン脱毛のメリット・デメリットについて解説します。
2-1.メリットは初期費用の安い点
サロン脱毛のメリットは以下の通りです。
■1回の費用が安い
サロン脱毛はコースになっていることが多く、1回当たりの施術価格が格安となっています。また前述した通り、施術効果が高くないこともあり、施術効果に見合った費用が設定されています。
またサロンでは、初回時だけ使用できる割引キャンペーンを行っていることもあり、上手く利用すれば、より費用を抑えることが可能です。
■痛みが少ない
サロンでは、パワーの弱いレーザー機器しか使用できません。パワーが強いレーザーによる施術には、痛みが伴うことがありますが、サロンで使用できるレーザーの出力では、痛みを伴うほどの出力は出せません。
2-2.デメリットは医師による施術が受けられない点
サロン脱毛のデメリットは以下の通りです。やはりサロンでの施術は、医師がいないことによる影響が大きいと言わざるを得ないでしょう。
■医師の施術ではない
サロン脱毛最大のデメリットは、医師による施術が受けられないことです。サロンのスタッフは、エステティシャンなどの美容に関する資格を持っていることもありますが、医師免許や医療の専門資格を持っていないことがほとんどです。
■肌トラブルの際は医療機関へ
サロンには医師が在籍していないため、肌トラブルが起きた際に、迅速な対応ができません。肌トラブルの際には、改めて別途医療機関で受診・治療する必要があります。
■長期に渡る施術
サロンでの施術では、前述した使用するレーザーの出力のこともあり、回数を重ねる必要があります。そのため、施術が長期に渡る可能性があります。通う回数が多くなるため、予約時間の調整が手間に感じることや、1回あたりの費用が安くても、総額では費用が高額になることも考えられます。
3.医療脱毛のメリット・デメリット
サロン脱毛のメリット・デメリットに引き続き、ここでは医療脱毛のメリット・デメリットについて解説します。
サロン脱毛でのメリット・デメリットが、医師の有無に関係することだったことと同じく、医療脱毛のメリット・デメリットも医師の有無が関係します。
しっかりとメリット・デメリットを把握し、脱毛方法を選択する際の判断材料としましょう。
3-1.メリットは安心・安全に施術を受けられる点
医療脱毛のメリットは、主に医師の在籍による心情的な安心感や、施術効果の高さ、アフターケアがしっかりしていることがあげられます。
■安心して施術を受けられる
医師によるカウンセリングや施術後の診断もあり、施術自体も医師が行うため、肌状態が気になる人でも安心して施術を受けることができます。
■5回程度の施術で完了する
パワーの強いレーザーを使用でき、1回の施術で高い効果が得られるため、少ない回数の施術で脱毛効果を実感できます。個人差がありますが、5回程度の施術で脱毛が完了するケースが多くあります。
■肌トラブルに迅速に対応できる
肌へのレーザー照射で、肌トラブルが絶対に起こらないとは言い切れません。ただし、肌トラブルが発生した場合でも医師が常駐しているため、診察や薬の処方などの対処が迅速に行われます。
3-2.デメリットはやや料金を高く感じる点
医療脱毛のデメリットには、サロンと違い脱毛を商売ではなく、「医療」と見ている面が大きいということがあげられます。
■費用が高い
医療脱毛は、1回当たりの費用がサロンよりも高いことです。効果が高い医療機器を使用し、医師が施術を行うため当然であるとも言えます。
ただし、1回の施術を効果が高く通う回数が少なく済むため、総額で考えるとそれほど高くなりません。
■痛みがある
医療脱毛は、サロン脱毛よりもパワーの強いレーザーを使用しているため、その分痛いと言われています。ただし、医療機関で行う施術であるため、麻酔テープや麻酔クリームなどを使用でき、痛みを感じずに施術を受けることも可能です。
4.医療脱毛とサロン脱毛のどちらを選ぶべき?
医療脱毛とサロン脱毛の違いやそれぞれのメリット・デメリットを紹介しましたが、実際に施術を受ける際、自分はどちらの施術が合っているのかと迷う人も多いことでしょう。
最後に、脱毛する際の考え方と、考え方に対するおすすめの脱毛方法を紹介します。
▼おすすめ【サロン脱毛】
脱毛への考え方 | 理由 |
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一度だけ気軽に脱毛を体験してみたい | お試し程度なら、サロンで行ってみても問題ない。 |
▼おすすめ【医療脱毛】
脱毛への考え方 | 理由 |
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完全に脱毛したい | 永久脱毛の施術は医療脱毛でしか行っておらず、サロン脱毛では、永久脱毛するための毛母細胞を破壊する施術が受けられない。 |
短期間で脱毛を行いたい | 使用機器の出力レベルが強いため、短期間での脱毛が可能。 |
敏感肌など肌トラブルになりやすいため安全に脱毛したい | 医師が常駐しているため、トラブルへの対処が迅速にできる。 |
1回当たりの費用ではなく、脱毛が完了するまでのコスパ・トータル料金を重視したい | 通う回数や時間の調整、交通費などを総合的に考え、医療脱毛の方がコスパが良い。 |
サロン脱毛で効果がなかった | サロン脱毛では効果が感じられなかった人は、より効果的なレーザー照射ができる医療脱毛で効果が得られる可能性が高い。 |
脱毛方法に悩んでいる人は、ぜひ上記内容を参考にして、自分にあった脱毛方法を選択しましょう。
まとめ
医療脱毛とサロン脱毛に違いには、医師が在籍しているかどうかといったことや、使用できる機器の出力が違うといったことがあげられます。
そういったことが、施術内容や施術効果、施術後のアフターケアなどに繋がるため、脱毛方法を選択する際には、各脱毛方法をしっかり把握する必要があります。
理解してない状態でただ安いからと言って、費用がかからない方法を選択して、効果がなくただ出費だけがあったという事態は避けるべきものです。
脱毛方法に悩んでいる人は、今回の内容を参考にして自分にあった脱毛方法を選択してください。